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三菱自動車が再びSABICイノベーティブプラスチックスのNoryl GTX*樹脂製フロントフェンダーを採用 :新型コンパクトSUV『RVR』が2台目のモデルに

Mitsubishi
SABICイノベーティブプラスチックスのNoryl GTX*樹脂をフロントフェンダーに採用した 三菱自動車の新型コンパクトSUV 『RVR』

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2010年8月2日

三菱自動車工業(以下、三菱自動車)の新型コンパクトSUV 『RVR』の特徴のひとつは、フロントフェンダー にSABICイノベーティブプラスチックスのNoryl GTX*樹脂を採用しているところだ。この『RVR』はSABIC イノベーティブプラスチックスの協力による三菱自動車2台目の樹脂フェンダー採用モデルとなった。 1台目のモデルはミニバン『デリカD:5』(2007年)で、やはりNoryl GTX樹脂製フロントフェンダーを搭載 している。スチールの代替となるこの高性能樹脂を使用することで、三菱自動車はフェンダー重量を50% 近く削減、ユニークで複雑な形状を実現して新型モデルのスタイリングを差別化し、歩行者の安全性への 配慮も高めている。Noryl GTX樹脂は、自動車用ボディパネル用材料としてますます注目を集めており、 SABICイノベーティブプラスチックスの時代を先取る自動車ソリューションの大きな要素となっている。

SABICイノベーティブプラスチックス副社長グレッグ・アダムスは、「新型『RVR』のフロントフェンダー は、いくつもの賞に輝くSABICイノベーティブプラスチックスのNoryl GTX樹脂にとって、画期的な出来事の 1つです。この樹脂はフェンダーだけでなく、自動車外装コンポーネントの幅広い分野への採用が進んで います」と述べる。「三菱自動車による今回の当社材の採用は、アジアの自動車メーカーで初めてNoryl GTX樹脂を繰り返し採用して頂いた(リピーター)という点で重要です。当社と三菱自動車の協力の成果は 両社の優れた開発技術を示しており、世界中の消費者に大きな利益をもたらすものです。」

三菱自動車最新のコンパクトSUVである『RVR』を開発する際、同社のエンジニアはクラス最高の燃費を 実現するために、部品の重量を削減するあらゆる方法を模索していた。Noryl GTX樹脂はフェンダーだけで 重量を3kg削減して、これに大きく貢献している。三菱自動車はすでに、この環境にやさしい新型モデルを Mitsubishi ASXとして今年後半に欧州市場に投入し、その後世界に向けて販売していくと発表している。

1つの樹脂テクノロジーがもたらす多数のメリット

Noryl GTX樹脂は、今日の自動車メーカーが直面しているいくつもの課題に対してソリューションを 提供する。この樹脂が部品の重量を削減することで燃費と排出量を抑制する効果は、環境戦略企業である GreenOrderの監査を受けている。GreenOrderによると、この樹脂はスチールより50%軽いため、現在ヨーロ ッパで走る自動車すべてにNoryl GTX樹脂製フェンダーを採用すると、5.3億リットル(1.4億ガロン)の 燃料を節約し、二酸化炭素排出量を130万トン削減することができる。

またこの素材を使用することで、金属に比べ設計の自由度を高めることができる。Noryl GTX樹脂を 射出成形することで、三菱自動車のデザイナーはシャープな先端部の形状や、方向指示器のサイドス ロットを特徴とする複雑なフェンダー形状を採用することができた。このようなデザインはスチールの 場合、複数の金型や作業工程が要求されるため、実現は容易ではなかった。

さらにSABICイノベーティブプラスチックスの樹脂によって、三菱自動車の設計者とエンジニアは、 フェンダーの柔軟性をスチールに比べ大きく高めることができた。柔軟性を高めることで、歩行者との 衝突の際に衝撃を優しく吸収するのに効果があると期待され、さらに軽衝突の際のフェンダー復元性も 期待される。

車両の生産ラインでは、Noryl GTX樹脂は作業工程を簡素化し、サイクル時間を短縮するのに貢献する。 優れた耐熱性と材料自体が持つ導電性により、フェンダーは導電性プライマー塗布なしにオンライン塗装が 可能であり、スチールと同等の外観品質で塗装できる。樹脂フェンダーをスチールボディとともにオン ライン塗装するには、部品形状と塗装条件を慎重に設計することが不可欠となる。SABICイノベーティブ プラスチックスはこれに必要なNoryl GTX樹脂の供給に加え、CAEシミュレーションによる部品設計の 最適化と、成形技術支援を通じて三菱自動車での部品開発をサポートした。

新型『RVR』のフェンダーはNoryl GTX樹脂の新たなマイルストーン

Noryl GTX樹脂は20年以上にわたり自動車用フェンダーに使用されてきた。1988年以降、ヨーロッパ、 米国、日本、南米、中国で、2000万台以上の自動車にNoryl GTX樹脂製フェンダーが採用されている。 このフェンダーをこれまで採用してきた自動車メーカーには、GM、フォード、フォルクスワーゲン、 ルノー、PSAプジョー・シトロエン、BMW、アウディ、ランドローバー、メルセデスベンツ、三菱自動車、 日産が挙げられる。

この素材は、General Motors (GM) 1987 MY Buick® LeSabre® T型のフェンダーとして始めて 採用されたのを記念して、2009年にSPE®(Society of Plastics Engineers:プラスチック技術者協会) の自動車部門からHall of Fame(技術の殿堂)賞を受賞している。さらに同樹脂を採用したFord Kugaの フェンダーの歩行者安全性基準達成に対する安全性部門賞の受賞によって、その性能が認められている。

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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